税理士の営業方法と成功させるポイント|開業したらやるべき営業活動とは
税理士として開業する場合、自らを売り込む方法を知っておく必要があります。税理士には会社の経理関連のことを全て共有する必要があるため、税理士を選ぶ経営者側の立場に立ったアプローチが重要です。
ここでは税理士の営業方法、営業を成功させるためのポイントについて解説しています。
目次
税理士の営業方法

税理士事務所を運営していくためには、新規の顧客を獲得するために集客や営業を行う必要があります。集客方法にはいろいろな方法がありますが、以下のような方法が一般的です。
- ホームページ
- ブログ
- SNS
- ウェブ広告
- 税理士マッチングサイト
それぞれの特徴について解説していきます。
ホームページ
税理士事務所のホームページを作成し、自身の得意な分野、事務所の特徴、営業時間や料金などを宣伝する方法です。自分でホームページを作成すれば、広告費を抑えてPR活動が行えます。
しかしホームページの運営には、多少知識が必要であることや、定期的に更新・情報発信を行う必要がある点はデメリットともいえるでしょう。
ブログ
自身のブログでは、ホームページに載せきれないタイムリーな話題や情報を更新し、集客を図ります。しかしブログを更新する場合も、ホームページと同様に定期的な更新が不可欠です。またユーザーの流入のためにも、ブログの記事が特定のキーワードで上位に表示されるように、さまざまな対策(SEO対策)を行う必要があります。
またブログを用意したものの、あまり更新ができないまま放置してしまうと、逆効果となる可能性があるため注意が必要です。
SNS
SNSにおける税理士の営業活動は、その他の業種と比較してあまり確立されていない手法かもしれませんが、その分集客しやすい方法であるともいえます。
Twitterやインスタグラムを使って、狙ったターゲット層が必要としている情報を調べて発信することで、拡散されやすく興味を持たれやすいです。また税理士には定年がなく平均年齢も高い傾向があるため、新たな切り口でブランディングもしやすいでしょう。
ウェブ広告
ウェブ広告とは、インターネット上で公開される広告のことです。インターネットユーザーが検索した時に連動して表示される広告や画像広告などもあります。ウェブ広告の大きな魅力は、ターゲットを絞って広告を配信できるため、成約率が高くなりやすい点です。広告に使える費用に合わせて広告を出すことができるため、予算を抑えやすいでしょう。
ただし、ターゲットの属性を見誤ると、広告の効果が薄れてしまうため注意が必要です。
税理士マッチングサイト
税理士マッチングサイトとは、税理士を探しているユーザーの条件などから自分が対応できる案件を探し、ユーザーと直接交渉や相談を受けることができます。ユーザーへアプローチしやすいこと、案件内容を税理士側で選べることが魅力です。しかしマッチングサイトを利用するにあたって月額料金や成約報酬などが必要となるため、事前に確認しておきましょう。
なかには初年度は売上の5割が手数料として発生するサイトなどもあり、料金体系はサイトによって大きく異なるため、注意が必要です。
開業したらやるべき営業活動

税理士として開業したら、まず認知度を上げるための活動が必須となります。上記で紹介したものはすべてオンライン上で完結する営業方法ですが、以下のように、自らが出向いて行う営業活動も良い第一印象や信頼感を得るためには重要です。
- 名刺作成
- 開業の挨拶
- 人脈作り
名刺作成
ビジネスをしている人であれば、名刺を持っている人が多数ですが、特に税理士にとって名刺は重要です。
税理士は税金などお金に関する情報を扱うため、少しのミスも許されない責任の重い仕事だといえます。また企業にとっても企業内の金銭事情を共有する相手になるため、信頼関係がとても大切なのです。
強い信頼感を感じてもらえなければ、新規顧客を獲得することは難しいでしょう。名刺は、第一印象で誠実さや正確さなど信頼性を感じてもらうための一つのツールといえるのです。
どんな顧客をターゲットにするのかによって、名刺のカラーやデザインだけでなく、経歴や実績など、どんな項目を記載するのかもしっかり検討しましょう。
開業の挨拶
税理士として開業した場合、これまでお世話になった前職の人や協力してくれた友人、また事務所近隣の経営者の方やこれからお世話になる取引先の方に向けて、感謝の気持ちを込めて挨拶をすることが一般的です。
直接出向くこともあれば、挨拶状を送付したり、パーティーを開催するケースもあります。またSNSを日頃から利用している人であれば、SNSで繋がっている相手に対して、SNS上で拡散することもできるでしょう。
人脈作り
税理士として新規の顧客を得るためには、人脈を広く持つことも大切です。自分の会社を任せるのだから、友人の紹介などで信頼できる税理士を探すという人も多いです。そのため人脈を広く持っておくことで、新規顧客を紹介される可能性が広がります。
人脈を広げるために多くの人が利用しているのが交流会でしょう。交流会にもさまざまな種類があり、中小企業の経営者が多くあつまる地元商工会主催の交流会や、税理士の他、弁護士や行政書士、社労士などの士業のみが集まる士業交流会などが挙げられます。顧客だけではなく、ビジネスパートナーを探すことも重要です。
税理士の営業を成功させるポイント

税理士として営業を成功させるためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 顧客のニーズを把握する
- 自分の強みを明確にする
顧客のニーズを把握する
税理士業界に限った話ではありませんが、サービスや商品を提供する立場にある人は、顧客のニーズを的確に捉えていることが顧客獲得のポイントです。ニーズがわかっていれば、解決策を提案することもできるでしょう。
顧客によって困っている内容はさまざまです。まずは事業の内容や経営状況などをしっかり理解し、どんなことが課題なのかを見極めることが重要です。自身の事務所であればそれらの課題を解決できるということをアピールできれば、成約に繋がりやすくなるでしょう。
自分の強みを明確にする
税理士は日本国内に多数いるため、顧客側からするとどんな税理士を選べばいいかわからないというのが実態でしょう。多くの税理士の中から選んでもらうためには、自分の得意な分野や強みを明確にして、他者と差別化することがポイントです。
自分の強みを明確にする際には、開業したエリアや狙っているターゲット層で分類しておくと、見えてきやすいでしょう。
万人に受けようとするほど差別化が難しくなるため、ニッチなニーズに対してアピールすることから始めると、うまく行きやすいです。
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