著作者人格権は神の声!?前編
著作者の権利は、著作権(財産権)と著作者人格権の二つに分かれます。
このうち著作者人格権は、著作者だけが持っている権利で、譲渡したり、相続したりすることはできません。
著作者人格権はさらに公表権・氏名表示権・同一性保持権に分かれます。
著作者以外の制作者は著作者人格権を行使しない旨を契約上で明記される場合が多いのですが、著作者は制作者に対して著作者人格権の尊重を求められます。その中味は著作物の内容、表現または題名等にみだりに変更を加えてはならないとともに、著作物のイメージを損なわれたと著作者が判断した場合は、差止(さしどめ)・訂正等を申し立てられるというものです。
元請けのプロデューサーは原作付きの作品の場合、著作者と作品完成までの棘の道を伴走しなければなりません。
漫画では後ろ姿など描いていないキャラクターに新規設定をしたり、声のイメージなどは原作者の脳内にしかない回答との答え合わせが始まるのです。
続く