英文契約書での日付の正しい記載方法は?
同じ「英語表記」でも、米国式と英国式では日付の記載順序が異なる
契約書には最低1カ所は記載が必要となるのが「日付」の表示です。
「年月日」の記載順序は、日本語と英語で異なるということは多くの方が理解されていることでしょう。
ただ、「英語の場合は、日本語の場合と年月日の記載順序が逆になる」と覚えている方も少なくないのではないでしょうか? 実は同じ英語表記であっても、米国式と英国式で、日付の表記順序は異なります。
米国式では「月」が先、英国式では「日」が先
例えば「2021年12月11日」の場合、米国式で記載ると「12/11/2021」と「月」が先になます。
一方、英国式は「11/12/2021」となり、「日」を先に記載します。
殆どの日本人とって、契約書を見ただけでは、それが「米国式」の書式あるのか「英国式」であるのかを見分けるとは困難です。従って、「12/11/2021」のように、数字とスラッシュのみで日付表記を行うとは、日付の認識違い引き起こす可能性あるため、使用を避けるのが賢明しょう。
日付の認識違いを避けるためには、「月」の部分を「May」などの英語表記するのが最もシンプルです。
ただ、この場合も「May 26, 2021」のように「,(カンマ)」で区切る場合と、
「May 26th 2021」のように、序数を使う場合などのいくつかのバリエーションがあります。
公式文書の日付の正しい記載方法
公式文書では、少々堅苦しいですが、日付は「the (this) 26th day of May, 2021」のように
「the(this)+日付の序数+day of +月の英語表記+,(カンマ)+年」で表記します。
契約書の条文内ではこのような記載方法で日付の記載が行われますが、署名欄の日付については略式で記載されるのが一般的です。
英語圏の契約相手に先に署名を依頼する場合には、「26/5/2021」のように、数字とスラッシュのみの形式で日付を入れられてしまうことがあります。
日付の記載方法について「May 26, 2021のような形式で記載してほしい」と予め契約相手に伝えておくとよいでしょう。
契約日付は、契約の有効期間を左右する場合があります。
解釈に差が出るような記載を避けるよう注意しておく必要があります。