禁断の一手?制作印税

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昨今、アニメ制作費は少なからず上昇しています。

しかしそれは働き方改革で、残業の禁止や正社員化等の人件費が上昇した分上乗せせざるを得ない状況になった影響です。

また制作を取り巻く環境は制作本数と人材が釣り合わず、作画崩壊や放送休止などに追い込まれるケースを散見します。

どの制作スタジオもそうはならないよう、品質管理に力を注ぐ結果、なかなか黒字を出すことはできません。

1クール(3か月間)での作品受注ではさらに厳しいと思われます。
そこで制作費以外での制作会社へのリターンとして出資からの配当と制作印税が考えられます。出資は制作会社に権利窓口がなければ単なる割引となってしまいます。

もう一つの制作印税とは、パッケージ販売や海外販売等の二次使用で一定の利率を乗せる事を言います。

ただしこちらは、買い手に実績のある有名スタジオのネームバリューを活かせるなどの効果が認められる等の条件が厳しいようです。