商標権はまさかの刺客!

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昔のお仕事で、国民的漫画をアニメ化するということに携われたことがありました。

原作者さんや版元さんともお話が順調に進み、制作発表会を迎える頃にタイトルのデザインについて関係者で会議をしました。

ちょっと特殊なタイトルだったのでそのまま使用できると思っていましたが、版元さんが商標登録はしていないので念のため調べて下さいと宿題を出されて閉会しました。

出版社がアニメ化などで商品化が見込まれるなどよほどのことがない限り、連載中の漫画から商標登録はしないのが一般的です。また、早めに申請しても3年以上も商標を使用していないと、他者から商標登録を取り消す請求をおこすことが可能になります。

話を戻すと、当該のタイトルが既に音響会社により商標登録されていることが判明したのです。

このような状況により、皆様の愛読書がアニメ化された際にタイトルの前後に形容詞や感嘆符が付いたものを見かけた時に、事情を察してあげて下さい。